噂をすれば早速真悠くん発見!!!!
「真悠くーん!おはよー!」
「おはようございます」
「見て見て!今日髪頑張ったんだ!」
少し横を向いて編み込みも見せながら髪をアピール!
「いいんじゃないですか」
「えー!それだけ!?」
はぁ…真悠くんに大きな反応を期待しちゃ行けないか…
脈ナシなんだから…
自分で言ってて悲しくなってきた。ネガティブダメダメ!
「ハルおは〜!茉乃せんぱいもおはよ〜!」
真悠くんの元にハイテンションでやって来た瑞季くん。
「あれ?茉乃せんぱい気合い入ってるね〜!髪かわいいじゃん!」
「え、ほんと!?」
わたしが嬉しげにそう言うと笑顔でうんうんと頷いてくれる瑞季くん。
真悠くんには褒めてもらえなかったけど、瑞季くんに褒めてもらえたからまぁいいか!
いや、良くない!真悠くんに褒めてほしかったのに!
「ねぇ瑞季くん、真悠くん全然褒めてくれないんだよー?」
「ハルは素直じゃないからさ!」
「えっ、ほんとは可愛いって思ってるかもしれないってこと?」
「思ってません」
似合ってるとか可愛いとか聞きたかったのにな。それが例えわたしじゃなく髪に向けた言葉だとしても。
結局真悠くんにはキッパリと否定されてしまった。