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そんなこんなで無事に放課後を迎えたわたしは、真悠くんのところに行こうと思い立ってはっと思い出す。
琴ちゃんとも一緒に行こうかな。
応援団練習で全然しおり作りに参加できていないわたしは、何日か前に“全然参加できなくてごめんね”と琴ちゃんのクラスに会いに行ったとき、琴ちゃんは“全然大丈夫だよ、応援団頑張ってね!”と言ってくれたのだ。
なんて優しい子なんだろうと涙がちょちょぎれそうだった。
琴ちゃんを迎えに行ってその後一緒に真悠くんのところまで着いてきてもらおうかな。
「琴ちゃん!」
琴ちゃんのクラスに着いたわたしがそう呼ぶと琴ちゃんは少し驚いたような顔をしていた。
「茉乃ちゃん?」
そうして可愛らしくパタパタとこっちに駆け寄ってくると
「どうしたの?」
少し首を傾げてそう聞いてきた。
最近琴ちゃんがわたしの前で言葉につまることが少なくなったような気がして、きっと喋っているうちに心を許してきてくれているのかなとか勝手に思って嬉しくなってしまう。
「委員会一緒に行こうかなと思って!」
「えっそれでわざわざ来てくれたの?」
驚いた顔をしながらもパッと嬉しそうな顔をして、
「鞄取ってくるからちょっと待っててね」
そう言ってまたパタパタと自分の席に鞄を取りに行った。