また、息ができなくなる。
さっきよりも沈められている時間が長い。
我慢できない。
苦しい。苦しい。苦しい。
とうとう我慢出来なくて息を吸ってしまった。
鼻から勢いよく水が入る。
そのタイミングで顔があげられた。
「ゲホッ、ゲホッ……はぁ、はぁ…」
私は咳き込みながら荒く息をした。
鼻の奥がツーンとする。
すると、腹部に痛みがはしった。
綾乃が私の腹を蹴ったのだ。朝と同じように。
もう私はボロボロでその場に倒れ、うずくまった。
次は頭に衝撃がはしる。
脳が揺れてくらくらした。
「お前らもやれよ。」