ふと、押さえつけていた力がなくなり、私は勢いよく顔をあげた。



「はぁ、はぁ…っ…」



私はとにかくたくさん息を吸った。



「お前さ、ほんとうざい。」



「…な、んでっ…!!」



すると、バシャン!と顔を沈められる。



また苦しくなる。



「うぁ、エグい…笑」



「綾乃すげー笑」



という声が聞こえた。



そしてガバッと顔をあげさせられる。



綾乃が言った。




「ずっと、三つ編みおさげの、きもいメガネで暗いやつでよかったのに…変なイメチェンとかしやがって…!生意気になってうちに反抗したりさぁ!目ざわりなんだよっ!」