11月。



カイロがないと寒くなってきたころ。




ガラガラ…といつものように教室に入る。




すると、入ってそうそう、ボフッと誰かに腹を蹴られた。



「うぅ…」



すごく痛くて、私はその場にうずくまった。



顔を上げてみると、思っていた通り、私の一番嫌いな顔があった。



綾乃は苦しむ私を見て「ざまぁみろ。」と言う。



まだ痛くて立ち上がれなかった。



すると、また綾乃はボフッと私の腹を蹴る。



もう私は耐えきれなくなって、胃の中の朝ごはんを床にぶちまけた。






最悪な気分だった。