「うんうん、ドッヂボールとかマジやだ。」
「うちも!ボール当たると痛いしぃ~」
みんな賛成の意見を出していた。
でも私は、鬼ごっこだけは嫌だった。
私は運動音痴で、いつも鬼になる。
いつも誰も捕まえられないからずっと鬼のままなのだ。
私は、挙手をして立ち上がった。
「私はその意見は反対です。運動が嫌いな人もいるし、たまには図書室で本を読んだりするのはどうですか?」
すると、みんながギョっとした顔で私を見た。
何かしたのだろうか。
私は少しまわりをキョロキョロしてみる。
なぜか、あの牧田 綾乃だけは私を睨んでいた。