すぐ優人にLINEする。



『今日、同じ班になれて嬉しかった!絶対楽しもうね^^*』



こんな文章をうってみたけど、送るのをためらった。



「相手は別に嬉しくなかったらどうしよう…」



「絶対楽しもうねって、強引かな?」



そんな気持ちが頭の中をぐるぐる回る。



風に送るならすぐに送信できるんだけど…



いろいろ考えちゃうってことは、好きって言う証拠なのかな。



ゆるむ頬をおさえながら、ちょっと文章を変えて送信した。



携帯小説を読みながら返信を待った。



10秒が1分に感じられるぐらい、時が経つのか遅かった。




ドンッ




何かがドアにあたったような大きな音がした。



ホラー小説を読んでいたから、余計にビクっとなってしまった。