風の体からは血が大量に流れている。
それでもナイフを振り回す。
これは人間ではない、と確信した瞬間だった。
「あっ…!」
かなり足の傷が深かったらしい。
優人が崩れ落ちた。
まだ血は止まっていない。
大量の出血だからなのか、優人はフラフラしていた。
視点も定まっていない。
「優人、優人!!!」
私は涙と鼻水でグチャグチャの顔で呼び続けた。
“ヤツ”は、ナイフを振り上げた。
そして、ニヤリと笑った。
でも目は笑っていない。
その瞬間に全身に鳥肌が立つ。
それでもナイフを振り回す。
これは人間ではない、と確信した瞬間だった。
「あっ…!」
かなり足の傷が深かったらしい。
優人が崩れ落ちた。
まだ血は止まっていない。
大量の出血だからなのか、優人はフラフラしていた。
視点も定まっていない。
「優人、優人!!!」
私は涙と鼻水でグチャグチャの顔で呼び続けた。
“ヤツ”は、ナイフを振り上げた。
そして、ニヤリと笑った。
でも目は笑っていない。
その瞬間に全身に鳥肌が立つ。