「ねぇ、優人、優人!どうしよう…!」



私は小さい子のように泣き叫んだ。



お母さんの時の恐怖がよみがえる。



「大丈夫だ!俺がなんとかする!」



その時の優人は本当にたくましかった。








机には私達がもう1つ用意した、ハンマーが置いてある。



あれを使えばいけるかもしれない。



優人はハンマーをとり、私の前に立つ。そして、



「俺はどうなってもいいから、りなだけはやめろ!!」



と叫んだ。



私は嬉しさと恐怖がで心がぐちゃぐちゃになり、とにかく涙が溢れた。



「ウルサイ…オマエモ殺シテヤル…」



やはり、風の目には輝きがなく、黒くくすんでいた。