ぶんっ、とナイフを振り回した。



「うおっ!危ねぇ!」



優人がとっさに避ける。



「優人、水をかけて!!」



優人はコップにある水をヤツの方にかけた。



そして、いつもの風に戻った…













はずだった。












ヤツは、さっと水をかわしたのだ。



「嘘でしょ?!」



まさか、避けるなんて考えもしなかった。



「は?!」



優人も驚いているようだった。









どうしよう、もう何もできない…


私はパニック状態におちいった。


頭が真っ白になり、鼓動が加速していく。