そのお湯が腕の傷にしみて声にならない悲鳴をあげる。
























お母さんを見ると包丁を振り下げようとしているところだった。



もう、終わりだと思った。



心も、体もボロボロだ。



私はお母さんに殺されて、



16歳で人生は終わってしまうんだ。











私は最後の力を振り絞って、意味は無いけど湯船のお湯をお母さんに向けてかけた。


















さようなら、風。優人。




いつも仲良くしてくれてありがとう…



























私はぎゅっと目をつぶる。