振り向くと、お母さんが笑いながらゆっくり歩いてきた。



「モウ…ニゲレ、ナイネ…」



ふふふ…と笑った。



「オマエヲ、コロス…」



私は恐怖で声がでなくなり、首を横に振ることしか出来なかった。



このままだと本当に殺されてしまう。



まわりを見ると、シャワーヘッドが目にとまった。



これなら、少しは抵抗できるかもしれない。



私はシャワーヘッドを震える手で握る。



そして、思いっきりお母さんに振り下ろした。






ガンッ






鈍い音がする。



お母さんはバタッと倒れた。



お風呂場の床が赤く染まる。