「俺、りなが好きだ。」 私は優人と手を繋いだ。 最高の時間。 「ねぇ、優人。私も好きだよ。」 優人を見た。 その顔は、優人ではなかった。 あの、恐ろしかった小太郎の顔になっていた。 「嫌だっっ!!」 目が覚めた。 汗で布団がぐっしょり濡れている。 …夢だった。 やっぱりまだあのことは引きずっているんだと思った。 精神的に完全には立ち直れていない。