「 碧斗? 部屋に上がりたい、な~…… 」
ピクッと碧斗の眉が……
ここは素直に謝るしかない。
「 ごめん、不意討ちだったの。滉君が碧斗に写メ送るって言って…… まさか、ね 」
「 ほ~……… 」
お、怒ってるー!
「 私のせいじゃないから!」
「 開き直んなっ 」
ひっ……
「 お前は、俺が他の女に同じようにキスされていいと思うか?許せる?」
「 そんなの!張った押すわよっ しかも相手の女をボッコボコに…… 」
あ、しまった。
つい……
「 張った押すねぇ、しかもボッコボコにする? じゃあ俺の気持ちがわかるんだな?」
「 う~ はい、わかります…… 」
謝ってるじゃん、もう~
「 相手が滉でまだマシ… アイツは明日ボッコボコにしてやるけどな 」
私は笑うしかなかった、滉はお気の毒だと思いながら笑った。
そこまで怒る碧斗に、私は内心嬉しい気持ちもあった。
思われているとわかる気持ちの現れだから。