改まって相談と言われたら戸惑う。
以前、母からの再婚話はいきなりだった。
だから気が気じゃない。
「 ねぇお母さん…… 」
聞こうとしている時、碧斗は父と向かい合っていた。
「 伊織から聞いた、相談ってなんだよ 」
「 碧斗、父さん…… 」
「 俺は! まだ卒業してないぞ、籍の話なら聞かない。伊織に話すつもりなら縁を切る 」
「 碧斗… 極端だな。お前との約束は守るよ、そうじゃなくて…… 」
「 え…… 」
父から話を聞いた碧斗は返答に困った。
そして父から碧斗に質問が……
「 好きなんだな、碧斗… 伊織ちゃんを 」
あまりに唐突な事に返答に困る碧斗。
“お前は兄だ”
“家族なんだ”
好きだと認めたいが、認めたら……
言われてしまう言葉が頭を埋める。
「 ご飯にしましょ~ 」
母の声に、父が先に部屋を出て、碧斗も。