碧斗にファミレスまで送ってもらい、お礼を言うとなぜか碧斗までが車を降りた。

なぜ?そう思っていると、私の方へ来て手を掴み店の中へ。



「 ちょっと、碧斗?」



碧斗が受付から利香を探し、席まで行く。



「 あ、え? 伊織の…… 」

「 利香!」」

「 伊織、えっと~ なぜ兄彼が?」

「 ついてきたっぽい 」



ハハ… と苦笑。



「 利香ちゃん、俺もいい? 伊織が朝飯作らないから腹へって死ぬ 」

「 ちょっと!?」

「 え! 伊織最低~ どうぞ、兄彼さん。何にします?」



ちょっと、ねぇ…… 二人ともひどい。



利香は碧斗がメニューを見ている時コソッと言った。


“利香ちゃん、だって”


それがよほど嬉しかったようで……

私の遅刻には触れないと思っていた。

甘かった、利香は碧斗に愚痴りだした。



「 伊織が寝坊するから碧斗君起こされたんでしょ? ちゃんと起きなさいよね~
私なんて5時半に起きたわよ 」



それ早すぎだって……



「 伊織は寝坊ってより、俺… 」

「 やーっ!! 碧斗、私が寝坊したから、ごめんねっ 利香もごめん!」



何を言い出すか、碧斗の奴め……

顔、笑ってるし!