二人でイチャついていると、遠くでアラーム音が聞こえた。
「 あー!!」
「 うわっ… なんだ!?」
「 私のスマホは? どこっ あ、リビング!」
「 お、ちょっ、伊織?」
碧斗の腕から離れてリビングに行くとスマホが。
アラームを止めて時間が目に入った私はまたしても叫ぶ。
「 あーっ!!」
「 だからなんだ!」
「 朝、利香と待ち合せ……7時半に 」
時計は7時半、当然、利香から電話が来る。
ヤバい~
「 もしもし利香? ごめん、寝坊した!」
『 さすがね伊織~ ファミレスに行ってるから来て、急いで、一人はあり得ない!』
「 うん、すぐ行く!」
あ~ 30分で…… 無理だぁ
「 伊織、イチャイチャしてたから忘れてたって言えば?」
「 そんな事言えるわけないでしょ! 私急ぐからっ… 」
洗面所で顔を洗っていると、トンッと軽めの衝撃が。
腰に碧斗の腕が回されくっついている。
「 ちょっと!?」