アイスの写メで何が言いたいのか……
それを聞こうとして、碧斗から一言送られてきた。
“アイスやるから、来い”
え、来いって彩膳に?
今から? 本気かな……
アイスは仲直りにって事?
碧斗に会えてアイスもか……
部屋着から着替えて、さっそく行く。
時間は10時を回る頃、バスで彩膳に向かった。
着いたのは11時。
客として表から行くか、ただアイスのために来ただけに裏からか……
以前、和臣に言われた事を思い出し裏口から入ろうとドアを開けた。
「 …あ! 」
「 わあっ! い、伊織ちゃん!?」
同じくドアを開けようとしていた未沙と面と向かい合った。
「 どうしたの、こんな時間に 」
「 実は碧斗に呼ばれて…… 」
「 なんだ、ビックリ…… じゃあ、控え室に行こっか 」
未沙に案内され待っていると、ドアを開く音に振り向く。
…碧斗っ
「 待たせた 」
「 ううん 」
温かいなぁ 碧斗……
控え室に入るなり座る私を抱きしめる碧斗に安堵する。
「 顔、見せて 」
何…?
スッピンなのバレてる?
パウダーはしたけど……
「 俺に会いたかった?」
「 うん…… 」
大嫌いって、言ったの後悔してるから。