まだ時間は夜10時。

碧斗はまだバイト中、一人ゆっくりお風呂に入り温まる。

私は髪が胸下まであり長い、乾かさず丸めてバンスで留める。

リビングにはテレビがある、キッチンで紅茶を作りテレビを見る。

スマホ片手に今日の出来事をラインで利香に報告し、テレビを見ながらうとうと……



あ~ 眠いかも……

長い1日だった……

それにしても、アイツ… かっこ良かったなぁ

あんな顔なら、毎日見てたいくらい。

なのに、なんであんなに違うの?

私がいるから?

私が、嫌い……




いつしか寝てしまった。

時間は0時を回った。

碧斗が帰宅し、リビングにいる伊織の姿が目に入った。

知らぬ顔で部屋へ行き、浴室へと行くが伊織が動いてないことに気づき、何となく近づいてみる。



……なんだ、寝てんじゃん。

髪… 濡れてるし、女のくせに乾かさねぇとかあり得ねぇ。

ま、俺には関係ないな。

風邪引いても自己責任だし、俺は知らね。

俺のアイス、口つけないとか許せねぇし。




結局、碧斗は知らぬフリで伊織をそのままにしてシャワーを済ませて部屋へ。