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今日も一日 、何事も無く平和な日常だった 。




地味子の格好をしているから

いじめられてる 、と思われがちだけど

意外にもこの学園の生徒は優しく 、

幼稚舎からずっと一緒だからいじめられたりとかはないんだ 。





でも海斗と幼馴染っていうことは秘密 。



だって _____







「「 キャーーーーーーー! 」」





.... うるさい 。





HRが終わりみんな帰宅準備をしていた時 、

教室の前に悲鳴 、というか歓声が起きる 。





犯人は見ないでも分かる 。





「 海斗くん今日も人気だね〜 」



一緒に帰ろー!と

私の席まできていた梓が呟く 。




その声にチラッとだけ声のした方を見る 。






よそ行きの笑顔を張り付けて女の子を交わす海斗の姿があった 。






あんなやつのどこがいいのよ!

嘘くさい笑顔に騙されちゃって!





海斗を睨みながらスクバを乱暴に机からひったくる 。





「 梓 、はやくかえろ! 」




急に腕を掴んで歩き始めた

私に戸惑いながらも梓はついてきてくれた 。

ブツブツ言ってたけど 。





私の声が大きかったのか海斗がこちらを見る




あんにゃろーーー!覚えてろ!





こっちを見てニヤっと口角をあげて笑う悪魔がいた 。




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