「勘違いしないで…」
私の壁に無断で入ってくるから、嫌だ。
今にも簡単に壊されてしまいそうで…。
「ふふ、はいはい。」
「笑いすぎ…」
「あ、俺まだ名前言って無かったね。」
またマイペースに自己紹介を始めた彼。
「俺は八神蓮。れんれんって呼んでね。」
「絶対呼ばない。」
「ぷっ、やっぱり?(笑)」
何してるんだろう、私は。
こんな奴ほっといて、別に帰っていいのに。
妙に落ち着くのは何でだろう。
「話それだけですか?帰ります私。」
このままじゃいけない。
孤独の方がいいに決まってる。
期待する馬鹿な自分には、二度ならないんだから。