「あー、神田誠じゃん。タラシで有名の。
でも、顔は整ってるよね。誠なんていい名前ついてんのにね。」



「そーなんだ。かっこいいのに勿体無いね」


「まぁ、あんたには悠人君がいるもんね」


「悠人は幼馴染だし、恋愛対象じゃ無いよ。そんな風に見た事ないし」



「そんなこと言ってるけど、悠人くんに彼女できてもいいの？悠人くん、顔は整ってるしすぐ彼女できるよ？」


確かに悠人はかっこいい。
今悠人の隣には私がいるけど彼女ができたらもう私はそんなに一緒に入れなくなるのか、やっぱり我儘だけど、それは寂しいな。

でも、悠人の好きな人とか聞いた事ないし今までずっと私と一緒にいたから全然想像つかない。

まぁでも、

「そん時は応援するよ、幼馴染として！」



そう言うと恵は眉間にしわを寄せて、

「はぁ、そんなこと言ってると取られちゃうんだから」


「だーかーら！取られるもなにもないから」



そんな会話をしている内に私と恵は更衣室についた。