「失礼します」
「もぅ~せんせってばぁ」
奥のベッドから声が聞こえる。
…また私は変な時に来てしまった。
さっさと置いて帰ろ。
そう思ったのに。
「…あ」
氷のうを落としてしまい、急にしんとなる保健室。
「人来たみたい、ごめん帰って」
先生のその声と、服を乱した女子生徒が出てくる。
さっきの子とは違う子だった。
「全く運が良いんだか悪いんだか…」
「ああいうの、良くないですよ」
お節介とは思うものの…犯罪の臭いがするから放っておけない。
「そっか、君はイイコなんだね」
「…はっ?」
「男も知らなそうだ。
でもこういう子に限って、ワルイコトにハマっちゃうんだよね」
クスクス笑う先生。
「ね。先生と遊んでみない?
俺さ、こういう子とは初めてなんだ」
「なに、言ってるのかわかりません」
「なら先生が教えてあげるよ。
優等生の君にワルイコト」