「母さんには本当に迷惑しかかけてなくて…」

「いいのよ。晶がそんなこと考えなくても」

「でも血が繋がってるわけでもないのに」





血が…繋がってない…?

一体どういうこと…?




お母さんと…お兄ちゃんは血が繋がってないの?


それじゃあ…私とお兄ちゃんは?




その続きが知りたくて、勢いよくドアを開ける。


ばっと私を見るお母さんとお兄ちゃん。





「今の話って…本当のこと?」

「ゆず…」

「お兄ちゃんは…誰なの」





するとお兄ちゃんは手招きして私を呼んだ。