東のはるか遠くにある国セレーネ王国がある。


そこにある、一族が住んでいた。



「レン起きろ!学校、遅刻するぞ!」



上にふわふわしたものが載っている。



「ふわぁ・・・リル、おはよう」



「早く準備しろ!ユエ様とレイリー様・・・皆様待っておられてるだろ!」



「あぁ・・・お父様とお母様にあいさつしなくては」



「いいから!寝癖を直して服を着替えろ!」



俺はどうしても朝が苦手だし、身支度に時間がかかる。


朝に強いルナが羨ましく思う。


俺の名前はレン・カーティス。


カーティス家の第一王子だ。


そして俺を起こしてくれたのはペットのリル。


お母様が連れて帰ってきたしゃべる羊だ。



「まったく・・・リルが起こさなかったらどうなっていたか」



確かに学校に遅れたらカーティス家の名に泥がつくだろう。



「あはは・・・リル、ありがとう」



私は急いで身だしなみを整え食卓へ向かった。