でもちょっと残念、と思いながらも、ふと視線を向けた先。
丁寧に陳列された“それら”を見て、思わず声を上げた。
「うわぁ……キレー……」
そこにあったのは、まるでステンドグラスみたいな細工が施されたアクセサリーたちだ。
とても繊細なつくりのそれは、店内の照明の下でキラキラ輝く。
その中のひとつを、そっと持ち上げた。
大きめの蝶々がモチーフでついている、髪留め。ピンの部分と飾りの枠が金色で、蝶々の羽は深い青緑色だ。
思わず、そのままぼんやり見とれてしまう。
「何それ?」
「ッ!」
ひょい、といった感じで、刹くんがわたしの顔のすぐ右側から手元を覗き込んできた。
不意打ちな、そのあまりの距離の近さに、思わずビクリと肩が震えて1歩後ずさってしまう。
そんなわたしの反応に、苦笑して。彼は屈んでいた体を起こし、またわたしの持っているものへと視線を戻した。
「それ、髪留め?」
「え、あ、うん。綺麗だなって」
「ふぅん」
そう言って、刹くんはわたしが持つ蝶々の髪留めを何気ない動作で取り上げる。
自然にそれを目で追っていたら、しっかり彼と視線が絡まった。
丁寧に陳列された“それら”を見て、思わず声を上げた。
「うわぁ……キレー……」
そこにあったのは、まるでステンドグラスみたいな細工が施されたアクセサリーたちだ。
とても繊細なつくりのそれは、店内の照明の下でキラキラ輝く。
その中のひとつを、そっと持ち上げた。
大きめの蝶々がモチーフでついている、髪留め。ピンの部分と飾りの枠が金色で、蝶々の羽は深い青緑色だ。
思わず、そのままぼんやり見とれてしまう。
「何それ?」
「ッ!」
ひょい、といった感じで、刹くんがわたしの顔のすぐ右側から手元を覗き込んできた。
不意打ちな、そのあまりの距離の近さに、思わずビクリと肩が震えて1歩後ずさってしまう。
そんなわたしの反応に、苦笑して。彼は屈んでいた体を起こし、またわたしの持っているものへと視線を戻した。
「それ、髪留め?」
「え、あ、うん。綺麗だなって」
「ふぅん」
そう言って、刹くんはわたしが持つ蝶々の髪留めを何気ない動作で取り上げる。
自然にそれを目で追っていたら、しっかり彼と視線が絡まった。