「りん〜帰ろう〜」




「うん、帰ろう。なんか、テンションおかしくない?」




「うふふ、聞きたいことがあってさ」




集会も終わり、もう帰り。
友達つくれそうにないっす、はい。
やばいな…
だってさ、仲のいい友達同じクラスにいっぱいいるからさ、ね?
作らなくていいよね?
ダメに決まってますね、はい。
それも承知のうえで困ってるんですよ!!




「おーい、凜?聞いてる?」




「あ、ごめんごめん。ぼーっとしてた」




「でさ、好きな人出来た?」




「え、初日で?出来るわけないじゃん」




「それがさ、私一目惚れしちゃった」




「誰、誰!?」




「内緒」




「え」




「当たり前じゃん」




優香めーー!!
クスクス笑いやがって…
私達親友だよね?
関係ないか、あはは




「なんで、そんなに真顔で見つめてくるの」




「いや、凜がここまでバカだとは思わなかった」




なんじゃと、こら!?
私がバカだって!?
んなわけあるかい、貴方の方が重度の天然だよ?




「まぁ、いいや。じゃあ、また明日ね!7時50分に!」




「うん、バイバイ!」