椿の連続攻撃を受けても、龍鬼は然してダメージを受けていない様子だった。

だが寧ろ、椿の攻撃で正気を取り戻した様子。

「…恩に着る。危うく牡丹を糧とする所だった」

その言葉。

その言葉に。

「おぉぉおぉおおぉおぉぉおぉぉおお!」

怒髪天!

牡丹は倒れた状態から一転、高々と跳躍した。

牡丹の別名、花の王たる『花神』を彷彿とさせる。

そこから目にもとまらぬ速さで相手の懐に飛び込み、瞬速の剣撃を放つ!

奥義・瑠璃鶲(るりびたき)。

威力も速度も十分。

その一撃は、確かに龍鬼を大きくよろめかせる!