食らいつこうとして、顔面に斬撃を浴びせられた。

裏葉(うらは)、柳葉(やなぎは)、松葉(まつば)、青竹(あおたけ)、老竹(おいたけ)、煤竹(すすたけ)。

流麗な動きからの六連撃。

更に、牡丹を投げ捨てて襲いかかって来た龍鬼に対し、見切りで高速カウンターも兼ねた技、鴬(うぐいす)!

「坊への暴虐は、これ以上は認められませんよ、先輩」

カウンターを打ち放った後、椿は四季を納刀して告げた。

「坊も些か思い上がりましたね。まだ僕らでは、先輩には及びませんよ」

「ぬかせ…!」

這い蹲ったまま、牡丹が歯噛みする。