「愛美、この生徒手帳取れる?」

「取れるわけないでしょ、バカなのかお前は」

愛美が呆れながらあたしに向かって言った。

「だよね〜…」

う〜ん、見えてるのに取れないから余計悔しい…

すると愛美が
「先生呼べば?」
と言って来た。

「うーん、そだね、呼んでくる!」

「あ、待って、私も行くわ」



〜ガラガラ〜

「先生〜!!!!!!」

「なんだよ、昼休みに…」

今寝ぼけながら職員室から出てきたのは的場先生。

あんまりほかの生徒から人気無いけど、私はなんと無く好きなんだよな〜

「先生、生徒手帳が向こうの側溝に落ちたんでとってください!」

「はぁ…私力ないから嫌なんですけど…」