「いただきます」



目の前で礼儀正しく手を合わせるお隣さん。



パクっ



----


沈黙が続く。





どうしよう、、美味しくなかったんじゃぁ…



何も口にしないお隣さんを見て不安になる私




「うまい!うまいよこれ!」



「よ、よかったぁ」




これを聞いて安心した




味見しなかったから余計にふあんだった




「定番料理なので作れて当たり前なんですけど、
褒められると嬉しいですね」




つい嬉しくて自然と笑顔が漏れる




お隣さんは私の顔を見るなり
顔を赤らめそっぽを向いてしまう




「あの、どうかしました?」





まさか具合い悪いとか?




だったらどうしよ



私が誘ったせいで本当は家で休みたいのに
邪魔しちゃって具合いが悪化したとか!?!?




「ごめんなさい!」



ガタンッ



私がいきなり立ち上がったせいか、
大きな物音をたてて目を開くお隣さん。




「具合い良くなかったんですよね、
なのに私よびとめちゃったみたいで…」





そう言うと驚きを隠せないお隣さん。



「具合い悪いって誰が?」





意味が分からないという表情でこちらを見る






「え、お隣さんがですよ?」




「え?俺?ぜんぜん元気だけど…なんで?」





え、逆に意味が分からない



具合い悪いんじゃないの?




「あれ、だって何も言わないで止まってたし、
顔が赤かったからそうなのかと、、」





そう言うともう一度顔を赤らめた





「あぁ、ごめん俺が悪いんだ」




「カレーとってもおいしいよ
それと、顔が赤いのは気のせいかな?」




それを聞いてほっとする私




「良かったです。てっきり無理させちゃったのかと思って」