「違う!!華利奈が告白されたってことだぁ!」


えっ……華利奈が?!




「海斗〜!」


後ろの方から愛しい人の声がした。


ガバッ


華利奈は、走って俺の背中に抱きついた。


「うぉ!!華利奈?!」


「海斗〜あたし告白されたぁ!」


俺はゆっくり華利奈から離れて華利奈を見下ろす。


「誰に告白されたの?」


俺の気持ちも知らないで無邪気にハシャグ華利奈。


「えっとぉ〜1年生の望くんっていう人に。」


望くんって誰だよ?


「へぇ〜よかったね。」


俺は、ため息をついてギャルに話し掛けようとしたのにいつの間にかいなくなっていた。


「でも、あたしちゃんと断ったよ?」


当たり前だろ?って言おうとしたのに華利奈の久しぶりに見た真剣な瞳に


つい、その言葉を呑み込んだ。