「うわ〜〜〜〜ん!」
俺の彼女は、泣き虫です。
俺が告られたら直ぐに泣くし、俺が女の子と喋ってる時も泣いていた。
俺は、そんな彼女を愛しいって思う。
だって可愛いじゃん。
俺のこと好きだから泣いてくれるんだろ?
俺のそんな彼女をたまに俺に告ってくれた子が
「あんな女のどこがいいの?」
「ただの泣き虫じゃん」
俺の彼女にあの子はふさわしくないって言ってんのか?
俺は、彼女だから好きになったんだ…
だから、そんなこと言ったヤツは許さない。
―――――
――――――
「海斗?聞いてるの??」
目の前の化粧の濃いギャルが、俺の顔を覗く。
「あ。ご、ごめん。で、何だっけ?」
ちょっと顔を引きつらさせながら笑う俺。
どうやったらそんな顔になるんだよ的なことを言いたくなるギャルに顔を向けた。
「だから、告白だっつうの!!」
「俺に!?」