「退学だ。」


ああ、ほらやっぱり…。
千紘のこと悪く言う奴殴っただけでこんなになるんだ。
世の中狭いよな。
もう少し、千紘のそばにいたかったけど、とうとう叶わないみたいだ。


「やべ~っ、見つかった!!」
「こら、待ちなさい!!」


どうやら学年の生徒が盗み聞きしに来てたみたいだった。
どうせ盗み聞きしてみんなにばらすんだろうけど。
千紘には…広がっていないといいけど。
すごい心配してくれてたから、俺のために泣いてくれたから…
もうあんな顔させたくないから。
まあいずれはばれることなんだろうけど…。