凌ちゃんは、毎日、大勢の美人に囲まれてるんだから。

私も、凌ちゃんのこと、優しい近所のお兄さんだと思えるようにならなきゃ。



約束の時間の10分前になったので、私は家の前で待つことにした。

ほんの少しでも早く、凌ちゃんに会いたい。



凌ちゃんが家の門を出てくるのが見えて、私は笑顔で手を振った。

「凌ちゃん!」

凌ちゃんは私に気づくと、急いでそばに来てくれた。