なんか無茶苦茶なこと言ってるな、私。


でも突然、うまい言い訳なんて思いつかないよ。


凌ちゃんは複雑な顔をして、私の言葉を聞いていた。


「そうか……。俺もぼんやりしてるところがあるから気を付けるよ。
実桜が泣くほど嫌なら改善しないとな」


「公園で凌ちゃんが抱きしめられてるの見てから、ショックで勉強が手につかなかったんだから……」


「そっか。ごめんな。
実桜の受験、うまくいってほしいし、クマさんこれから気をつけるよ」

と言って、笑ってくれた。


凌ちゃんは、優しい。

恋人でもない私が勝手に拗ねてるだけなのに。