ドキドキしすぎて、血圧上がって、鼻血出たらどうしよう!


いちごパンツの次は鼻血なんて! ダメダメ!


私は、少し後退して距離を開けた。


その時、ドアを細く開けた隙間から、慎くんがのぞいているのが見えた。


「慎くん、どうしたの? 入ってきたら?」


私が手招きすると、


「ママ~! 兄ちゃんと実桜のこと見てたけど、キスしてなかった~!」

と言いながら、1階への階段をおりていった。