あの後、奈々香の家で一夜を過ごし、大学に帰ってきた私と潤。で、潤はすぐ練習に。私はマネージャー担当が休みだったので、奈々香の家に行き、今帰ってきたところである。(その辺の流れはエブリスタで奈々香視点の作品を投稿しているので良かったら読んでね!)そして、その夜、奈々香から送られてきた一枚の写真を一人で見てにやけてる。完全に変人だ私。

「奏なーに見てるの?」

寮の部屋民が見てくる。

「え?これ海人様じゃん!」

「え?本当に?」

「うわぁ。やば」

「隣は奈々香さんだよね。彼女の」

「うん」

奈々香から送られてきた写真は昨日のプロ初完投プロ初完封のボールを持った奈々香と海人のツーショットだ。

「奈々香さんの手に持ってるボールは昨日のか」

「うん」

「いいなぁ、奏。昨日の試合見に行ってたんでしょ」

「うん。楽しかったよ」

「昨日テレビに映ってたよ。奏と金井君と奈々香さん」

「いいなぁ。あの席」

「羨ましい」

「海人に頼もうか?」

「いいの?」

「うん」

「じゃあ行く日決めてみんなで行こう」

「いいね。じゃあ決定」

「あ、でも、その前に奏編入試験だよね。明日」

「うん」

今日、私は教授と校長の前で介護士になる為に編入させて下さいと言った。そうしたら入学したばっかだしもう早めに編入しちゃおうということで明日編入試験をすることになった。頑張ろうと思う。

「ごめんね。勉強あるのに…」

「大丈夫だよ」

「頑張ってね」

「うん」

こうしてこの日は終わった。