ー学校。


校門をくぐるとそこには辺り一面に咲き誇った桜がまるで私を歓迎している様だった。
見渡すと同じ新入生や在学生が沢山いた。


「あ〜‼︎結奈〜おっはよう〜‼︎今日からまた3年間よっろしくねぇ〜‼︎」


「おはよう。沙紀之(さきの)は相変わらずね。テンションについてけないわ。(笑)まぁ、よろしく。」


沙紀之と後ろに2人いる茉莉花(まりか)と恵美奈(えみな)は中学からの友達。何故かこの人達とつるんで来たけど、馴染めているのだろうか‥


私達はクラス表を見に行った。
誰か1人とは同じクラスかなと思ってたけど、どうやら3人は同じで私だけ違ったみたい。


「大丈夫だよって‼︎遊びに行くから‼︎それに、晴人(はると)いるからお昼とか食べよーよ‼︎」


晴人は沙紀之の幼馴染で中学での唯一の男友達だった。
さて、本当にそうだろうか‥沙紀之はずっと晴人に片想いしている。私より晴人目当てで遊びにきそうな予感がする‥。あぁ、またネガティブ発動しちゃった。
とにかく、高校生活も平和にすごそう。
私は心に決め指定された教室へ向かった。




ー教室。


わたしの席は1番窓側の4列目。
6列の4番目って微妙だな‥
晴人は残念ながら廊下側の1番後ろ。
あれ、後ろに空席がある。今日はお休みなのかな?



すると、先生が入ってきた。