「綺麗なものってすぐになくなったりするよね」

「どうしたの急に」

「ふふふふっ」


二人しかいない部屋に響く声

ひとりは
鈴木 ひふみ
彼氏がいるけど、進展がない日々を送っている

もう一人の声は
太田 フウカ
ひふみの友達でいつも悩みを聞いてくれる


カチッカチッカチッカチ・・・

時計の音がやけに大きく感じて、眠気に誘われる

「このまま泊まってもいー?」

と、ひふみが目をつぶり聞く

「明日どーすんの」

「一緒に学校行く」

「ちゃんと親に連絡しなよー」

慣れたように会話が進み、ひふみはせいふくのままベッドでウトウトとしていた。
フウカはひふみの分の服を出したりとへやをぐるぐる。

「今日色々と聞かせてね」

足を止めて声をかけた。