軽く朝食を済ませると、ジョンが思い立ったように言った。

「リサと、ドライブに行こうか?」


「やったぁ」

カイトは大喜びだ…… 


 そう言えば、今日は土曜日、学校も休みだ。


「お仕事、大丈夫なんですか? 昨日、お疲れのようでしたけど……」

私は少し不安気に尋ねる。


「取りあえず落ち着いたから。まあ、急な呼び出しはあるかもしれないが……」


「そうですか……」

私も、少しほっとする。


「まあ、疲れも吹っ飛ぶくらい、リサが魅力的だから、心配ない」


彼は、ニヤリとウィンクをした。


 私は、聞こえないふりをして、朝食の片づけを慌ただしく始めた。


 なんだか、変に意識しすぎて、ジョンの顔をまともに見れない。