ははっと力なく笑う。










教室へ入ると、蒼空が先に来ていた。





「真凛…大丈夫?」






心配をかけてしまうほど、自分は元気がないだろうか。





心配をかけないよう、笑いながら、






「うん、大丈夫」





と言った。




上手く笑えているだろうか。






正直、今の私は全然大丈夫じゃなかった。






全く寝付けなかったし、食欲も無い。





何もやる気が起こらなかった。







自分が唯一得意である体育が一時限目にあっても、何の感情もわかなかった。