「真凛…何があったの?」



何かがあったことは、既にお見通しらしい。



私は、昼休みにあったことを全て、蒼空に話した。



私が、裕翔を好きだと気づいたこと。



裕翔に危害が及ばないように、避けることにした事。





思い切り泣いてしまった私を、蒼空は抱きしめながら話を聞いてくれた。





「真凛は、それでいいの…?」





本当は嫌だ。



避けなくなんかないよ。




でも_









「裕翔が酷い目に逢う方が、もっと嫌だから。」




「そっか…」




「なら、私は、真凛の選択をおうえんする。」




そう言ってくれた蒼空に、思いっきり抱きついた。




「…ありがとう。」