だ、だって、あの裕翔だよ!?



恋愛をしたことも無ければ、しようともしなかった私。

だから、恋愛って、よく分からない。

まあ、でも…



「裕翔なら、いいかな」



「ん?」



えっ!?うそ!今、声出てた!?



えっと、その…

わかりやすく動揺する真凛。



それを見た裕翔は、ニヤリと笑った。



「俺が、どうしたって?」



「あ、あの、えっと、ち、違うの!」



どうしよう、どう言おう…



「大丈夫だよ、何を考えていたのかは知らないから。」



その言葉にほっとして、なんだー、なんて言い合う。



「で?何を考えていたわけ?」



意地悪に笑って、裕翔はそういった。



「そ、そんなの言えるわけないでしょー!」



ぽかぽかと裕翔の背中を叩く。



「いってえなー!」



笑い合いながら、学校へ向かった。