今先程到着したはずなのだか、伊月達吹雪は水着に着替え、
とっくに海で遊んでいる。
……………………速。
そうとしか思えなかった。
と、
百合「さ~、私達も水着に着替えて遊ぼう!」
とか言って、背中を押されて更衣室に入る。
「百合、ホントに私にこんなの着せる気?」
百合「あったり前!!」
と言うこの状況は、
先日、引き摺られ気味にショッピングモールの水着を買いに行ったんだが、
私のサイズを聞いて、百合はちゃっちゃと私のと自分のを買ってしまい、
私はどんなのを買われたのか分かって居なかったのだが、
出してみれば、黒のビキニだった。
まぁ、パーカーも短パンも、
こんなことになりそうだから持ってきたけど。
百合「ささ、早く着替え着替え」
と言われたので、着替えていると、
黒いパレオも出てきた。
じゃあ短パンは要らないかな?
と思っていると、
百合「終わった~?」
と聞いてきた。
「うん」
と言い返す私。
百合「じゃあ、行きましょう!!」
と言う百合は、薄いピンクのビキニとパレオがよく似合っていた。
焼けたくないのと、身体を隠したいのとで、パーカーを着る私。
と、
百合「あ~!何でパーカー何て着てるの!?」
と、怒られた。
「だって」
身体見せたくないし、日焼けしたくないし。
と思ってると、
百合「優が可哀想!!」
と言われ、ダメージを受けた。
「んもー、分かったよ」
と、パーカーを脱げば、
百合「やっぱり着てて」
と言われた。
「はぁー。スタイルの悪さを自覚してたから着てたのに」
と言いながらとパーカーを着る。
百合「いや、そう言う意味じゃ無くて」
と、顔を手で隠しながら言う百合。
「もう良いですよー」
と言い、私は更衣室を出た。
でも、少し気になった事がある。
百合が何だか、いつもと違う気がした。
何かとまでは分からないけれど。
百合「(あんなスタイルの良さじゃ、全員鼻血出して倒れるよ)」
と思ってた事を、私は知らない。
砂浜を歩くと、
優がビーチパラソルの下で座っていた。
急ぎ気味に、気配を消しながら近付き、
隣に座る。
と、
優「ん?って、香久山!」
振り返って、私が居たのを見て驚きを隠せないで居る。
「ふふふ」
と笑うと、優もふふふと笑う。
髪は束ねていないので、私のパーカーを着たら、女に見える気がした。
優「パーカー、脱いで下さい」
と真顔で言われ、少しドキッとした。
「え、そ、それは」
と、優と距離をおこうとしたら、
右手首を掴まれ、逃げられない。
優「香久山」
ん~。
「分かったよ」
と、先程と同じ様に、パーカーを脱ぐ。
そして、パーカーを脱ぎ終えて、シーンとしていたので、
やっぱり脱がなきゃ良かった!!と思っていると、
バタッ
と、以前にも似た様な事があった気がする音がした。
見てみると、優が倒れていた。
え、熱中症?
と思い、持って来たクーラーボックスから氷を取り出して、
パレオ越しに優の額に添える。
そして、何となくやってみたかった膝枕をした。
百合side
更衣室から出ると、そこには2つかき氷を持った夏目。
夏目「食べよ」
と言われ、少しドキッとした。
「う、うん」
と、つまり気味に返事をした。
そして、海の家に移動してイスに座り、食べる。
私がイチゴ、夏目がブルーハワイだった。
と、
夏目「似合ってる、百合の水着」
と呟いた。
「え、あ、ありがと」
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恥ずかしい。
見られてると言うか、見てくれてるのは嬉しいけど、
何か、水着って結構肌とか出るから。
…………………今、香久山の気持ちが分かった気がする。
そう思った。
「な、夏目も、その、似合ってる」
と、つまりまくりで言うと、
夏目「ありがと」
と、可愛い笑顔が見れた。
キューン!!
バタッ
夏目「え、百合?百合!!」
こうして、私の意識は途切れた。
夏目side
えっ。
「似合ってる」に「ありがと」って返したら、百合がいきなり倒れた。
……………冷やさないと。
そう思い、百合をビーチパラソルの所まで運ぶ事にした。
抱き上げて思う。
変態じゃ無いけど、太ももも肩も柔らかい。
でも、同時に少し熱い。
顔も少し暑いし。
急ごう。
俺は小走りでビーチパラソルの所まで走った。
すると、
パラソルの下で、香久山が座っていた。
「香久山」と呼ぼうとしたとほぼ同時に、香久山はこちらに気付いて振り向いた。
夏目side end