私は引き出しからカッターを取り出すと、

自分の手首にあてた。



本当は少し怖かった。

痛みへの不安もあった。

でも、こうするしかなかった。



しかし、1つ忘れていたことを思い出し

カッターをその場に置いた。

そして髪とペンを取り出し、机へと向かった。

そう、遺書だ。

私が居なくなった理由を誰も知らないままなんて

嫌だった。

誰のせいでこうなったのか、

どれだけ辛かったのか、

本人達に思い知らせたかった。