………よく眠った。

私が目を覚ますと、もうお昼前だった。

自室からリビングに向かうと

「おはよう。よく眠れたみたいね。」

優しく母が声をかけてくれた。

家族だけだ。

私なんかに優しく話しかけてくれるのは。

その事実にまた胸が痛んだ。

「おはよう。あのね、話があるの。」

私は母に伝えることにした。

学校で友達が居なくなったこと。

誰も話してくれないこと。

孤独が辛くて学校に行きたくないこと。

もしかしたら母を傷付けるかもしれない。