学校へ近づくにつれて、周りの話し声が増えてきた。
「昨日のあれ、めっちゃ面白かったよね」
「それなー」
「てかこれ、ばりかわいいじゃん。どこで買ったの?」
よく朝からそんなに元気に喋れるなと感心しながら、重い足を引きずって教室へ向かう。