最近橘さんは様子がおかしい…

なんというか、どんなことにも上の空って感

じで…

…なんかあったのかな?



そんなある日…あんなことになるなんて…




俺は橘さんが心配でいつも一緒にいた。

すると橘さんは、

「ユウト君…」

「どうしたの?」

なんか話しにくそうだった。

「ゆっくりでいいからね」

「私ね…殺されるかもしれない…」

!?

は?どういうことだよ?

「どうして?なにかあったの?」

「実はね…私はお父さんがあの事件の犯人と

思うの。」

「父親が?」

「うん。誰にも言えなかったけど、私は今は

一人暮らししてるけど前は父親と暮らしてた

んだ…」

「それがどうかしたの?」

「その時に私はお父さんに毎日のように暴力

振るわれてた…」

橘さんは話しながら震えている。

ギュッ

俺は無意識に抱きしめていた。

「大丈夫?今は俺がいるから。」

「うん。…でね、暴力がエスカレートして、

一人暮らしする前は包丁で切りつけられてい

たの。」

!?マジかよ…

「そんな過去があったなんて…」

「お父さんが…怖い…殺されるかも…」

「大丈夫!俺が守る!」

それを聞いて橘さんは泣きだした。








ねえ、知ってる?橘さん。

俺はあの時自分が守るって言った時ある事を

確信したんだ。







君が好きだよ…