「うん。そうだね。どう話していいかわかんなくて。心配かけてごめんね。」

「それにしても、白井さんのとこが離婚するなんて、びっくりしたよ。しかもご主人は元々再婚だって言うしさ。人は見かけによらないもんだねぇ。」

「そうだね。」

「お前、その話も知ってたんじゃないのか?」

「ま、まぁ。」

「ちっ。ほんと白井さんもお前も水くさいよなー。何にも俺には話さねーんだから。」

旦那の飲み終えた茶飲み茶碗と白井さんの飲んだ茶碗をお盆の上にのせて、私は何も言わずにキッチンへ戻った。